外開きの扉の前が、駐車スペースとなっているケースについて
2023年4月10日 先日、仲介させていただきました倉庫物件についてですが、勝手口がある物件となっており、外開きの扉が付いていました。 ただ、扉のすぐ前が駐車スペースとなっており、勝手口から安全に出入りすることができない状況となっておりました。(外開きの扉を屋内から開ける時、外が見えないため、扉のすぐ前に車があるとぶつかってしまう恐れがありました。) しかし、テナント様としては、できれば勝手口からの出入りがしたいとのことで、扉を取り替えることになりました。
2つ選択肢がありました。 1つは、扉ごと取り外し、外開きの扉が内開きになるように、逆さまに取り付けなおすという方法です。これであれば、ドアの補修や調整等の作業費は必要なものの、ドア自体は発注しなくても良いため、費用が抑えられるのではないかと思われました。 2つ目は、ドア枠を残し、引き戸に取り換えるという方法です。これであれば、引き戸自体の発注は必要となりますが、ドアの開閉により生じる衝突のリスクや、デッドスペースがなくなるかと思われました。 ただ、管轄の消防署に確認を取ったところ、この勝手口は避難口となっているとのことで、内開きの扉にはしてはいけないとのことでした。(パニック状態の人が扉から脱出する際に、ドアを押し開けることはできても、引くことは難しいということが理由のようです。但し、管轄部署や建物の構造等により引き戸もダメな場合もあるかもしれませんので、都度確認が必要です。)
最終的に、既存のドアを撤去し、引き戸を設置しなおしました。駐車スペースを使用されていた方がとても親切な方で、駐車位置を少しずらし、壁際に人が通れるスペースを確保するという形でご協力いただけることとなりましたので、一応は勝手口が使える状態にはなりました。